「椿の文化を次世代に語り継ぐ事業」
令和7年7月4日(金)(公財)いしかわ県民文化振興基金助成「椿の文化を次世代に語り継ぐ事業」の一環で「中学生による椿十徳を学ぶ授業」が行われました。






市内中学生9名が参加し、①ツバキや椿十徳についての講習②ツバキの鉢植え替え作業③「国際優秀つばき園」にも指定された椿公園内椿山の散策などを体験しました。
暑い暑い日でしたが、中学生の皆さんは黙々と作業をし、なんと約80鉢もの植え替えを体験されました。ナメクジやクモに苦戦しながらも、汗を流して土に触れることで日頃できない体験ができた、ツバキという植物について深く知ることができた、植え替えしたツバキが大きく育ってほしいと感想を述べられていました。





















参加した中学生にはお帰りの際にツバキ「野々市」の苗を配布し、持ち帰って大切に育ててもらえるようプレゼントさせていただきました。野々市市の市花木であるツバキを知り、愛でてくれることを願っています。
椿十徳とは・・・
椿に備わっている高い徳目、つまり「椿」が持つ十の美徳のことです。
- 不老の徳:椿は年月を経ても老衰の様子を見せない
- 公徳を守る徳:椿は四季を通じて落葉しないので木の下が汚れない
- 相互一致の徳:椿は接木(つぎき)をすれば、新種を生み出すことができる
- 謙遜の徳:椿は普段目立たない藪陰に生えていますが、春になると大変綺麗な花が咲き誇る
- 清浄の徳:椿は水が綺麗な土地でよく育つ
- 矜恃の徳:椿は堂々と咲き誇り自信や誇り、プライドを失わない
- 常緑不変の徳:椿の葉は常に濃い緑色で輝いている
- 操節を守る徳:椿は冬になっても枯れることなく、春に向かって日毎に蕾を膨らませる
- 奉仕の徳:椿は毎年花を咲かせて、栽培者の労に報いてくれる
- 厚生の徳:椿の花は食用油・化粧品の原料、椿の木は家具・日用品、木や葉が燃えた後は炭として余すところなく、その身を役立ててくれる