平成26年度 市俳句協会総会 開催報告


6月8日(日)加賀市の鶴仙峡を散策のあと、
山中温泉文化会館において総会と
句会が開かれました。
当日の秀句抄を紹介します。

秀句抄

一位
(会長杯)雲の峰栢野大杉天を突く  田村 愛子
二位
芭蕉堂覗く格子戸青葉闇       瀬戸 初枝
深淵の奇岩を洗ふ水涼し       田村 愛子
三位
若楓日の斑明るき芭蕉堂       中村 珠栄
渓風に蜘蛛の子吹かる芭蕉堂     山田 深雪
滴りて太古を生きる神の杉      瀬戸 初枝
峡深し遅れて聞ゆ遠郭公       山田 李未
佳作
軽やかに渓谷渡る梅雨の蝶      大橋 翠節
下駄履の似合ふ町並み新樹光     小西 國夫
万緑に抱かれあやとり橋わたる    中村 珠栄
あやとり橋青葉若葉にとけ込んで   田村 愛子
鶴仙峡青葉の闇を水走る       小林  清
草団子茶屋にたぎらす薬草茶     山田 深雪
芭蕉曽良別れし橋や夏薊       奥村誠一路
芭蕉堂句牌立つ苔のうすじめり    辻  文江
鶴仙峡目に見ゆるもの皆涼し     古源 和子

田村愛子先生
特選 草団子茶屋にたぎらす薬草茶  山田 深雪
奥村誠一路先生
特選 若楓日の斑明るき芭蕉堂    中村 珠栄
西田さい雪先生
特選 万緑に抱かれあやとり橋わたる 中村 珠栄