俳句協会新年句会 秀句抄のご紹介

平成27年2月7日(土)に中央公民館で開催された新年句会での
秀句抄をご紹介いたします。

一位(会長杯)
揚げ浜の塩一匙(しおひとさじ)を七日粥  山田 深雪
二位
歳晩(さいばん)の握手別れにならうとは  舘 比佐子
三位
入れ替へる避難袋の寒(かん)の水     増山 光子
佳作
かたまりて畦(あぜ)にふくらむ寒雀(かんすずめ) 辻 文江
果樹園に剪定(せんてい)響き医王晴れ   小林 清枝
初夢は新幹線の二人旅           古源 和子
白山の全容眩しき恵方道(えほうみち)   進村 五月
拳(こぶし)突く野太き声や寒稽古     山田 季未
寒の空息を一つに梯子(はしご)立つ    山田 季未
櫂(かい)入れにもろみ息づく寒の晴れ   松原 八重子
全山(ぜんざん)を覚ましてゆきぬ春一番   辻 文江
寒紅(かんべに)に八十路(やそじ)の背筋伸ばしけり   古源 和子

奥村誠一路先生 特選
揚げ浜の塩一匙を七日粥   山田 深雪

田村愛子先生 特選
母の味娘の味や小正月(こしょうがつ)   奥田 智子

西田さい雪先生 特選
歳晩の握手別れにならうとは   舘 比佐子