新年句会 開催報告

平成28年1月30日(土)
野々市市中央公民館3階 円卓室にて
野々市市俳句協会新年句会が開催されました。
秀句抄のご紹介をいたします。

一位(奥村杯)
寒紅や老妓気迫の鼓打つ   増山 光子
二位
渾身の翅をたたみて蝶凍し   辻 文江
刀工師打ち初めにある矜恃かな   坂井 菅子
三位
旧道に灯る一戸や冬ぬくし   南 邦夫
入選
初電話米寿の友の肥後訛   坂井 菅子
火柱の風を呼び込む吉書揚   笹野 邦子
無邪気なる白寿の母と若菜の夜   大橋 翠節
邪気祓ふ太鼓一打に年明くる   藤谷 幸恵
エプロンを膝にまるめて年酒受く   古源 和子
白山を添景と成し梯子乗り   小林 清枝
凍蝶に青空遠くありにけり   中村 珠栄
初あられ商薄き魚の市   松本 黎子

田村愛子先生選
特選
寒紅や老妓気迫の鼓打つ   増山 光子
準特選
しぐるるや残る一つは屋台の灯   松本 黎子
刀工師打ち初めにある矜恃かな   坂井 菅子

奥村誠一路先生選
特選
寒紅や老妓気迫の鼓打つ   増山 光子
準特選
凍蝶に青空遠くありにけり   中村 珠栄
無邪気なる白寿の母と若菜の夜   大橋 翠節

西田さい雪先生選
特選
渾身の翅をたたみて蝶凍し   辻 文江
準特選
初電話米寿の友の肥後訛   坂井 菅子
待春の息吹漲る花展かな   古源 和子